畳の表替えをやらない理由

畳の表替えをやらない理由

表替えは畳を使う際には避けて通れないメンテナンス作業です。

多くの方が「地元の畳店」で表替えを行っていることは前回で判明しているのですが、畳をご利用いただいている世帯全体で考えると表替えを行う世帯は実は少なくなってきています。

今回のセッションではなぜ表替えをする人が減っているのか、表替えをやらない理由を探ります。

男女年代別に見ていくと50-60代の方々は半数近い割合で「表替えをしたことがある」と回答しています。

一方、30-40代の方々ではその数は大きく減少しています。

なにより興味深いことは【30-40代男性】と【女性グループ】では「必要性がわからないのでやらない」という回答が非常に多く、【30-40代男性】と【30-40代女性】は「表替えをすることを知らない」という方々が15%以上いらっしゃることです。

この事実は我々業界によるアピールが足りていないことの表れだと思いますし、昔は常識であったはずの畳に対する知識が受け継がれなくなってきたことを示します。

現に畳のない住宅は増えており、知識の必要性が乏しくなってきていることもあると思います。

今の若い世代の方々へもっとアピールしていくことが50年後の畳事情を決めそうです。